スコット・ヘレン(a.k.a プレフューズ73)と彼の親しい友人達によるプロジェクト。その名はジャズ界の巨人、アーマッド・ジャマルとガボール・ザボから取ったという。本作は、2003年の前作以来、約3年振りとなるそのセカンド・アルバム。アコースティック・ギターが生む優しく穏やかな時間と、エレクトロニクスによる深遠なる響きが重なる音響コラージュ。「音」が「音楽」に変わるその瞬間がここにある。
From Liner Notes 本作は、スコット自身によるアコースティック・ギターの爪弾きと、必要最低限のオーヴァーダブだけで成り立っている。少ない音数で、逆に余白の大きさを想像させるようなリリカルなプレイは、確かに今は亡きザボの面影を偲ばせるし、川のように絶え間なく流れていくアルバム全体からは、東洋思想の影響を受けていた頃のアリス・コルトレーンやファラオ・サンダースの作品にも通じる、スピリチュアルなムードが感じられる。(中略)これもまた、スコット・ヘレンが生みだした傑作のひとつである。
(清水祐也氏によるライナー・ノーツより抜粋)
Track List
02 She Flew South
03 Tuning As You Play
04 Over Stepping Boundaries Interlude
05 Tuning As You Play Reprise
06 Always Say Goodbye
07 Blues For The Old Auburn
08 The Last Building Standing
09 Blues For Never Seeing Her Again
10 My Last Dollar
11 Cycles From The Paz Era
12 And It All Fell Apart
13 Live On French Radio [bonus track]