カリフォルニア州サンタ・アナで活動するFree The Robotsことクリス・アルファロ。ディプロやプレフューズ73らと共演、フライング・ロータス、デイデラス、ノーバディらを擁するLAの人気パーティ、ロウ・エンド・セオリーでもフィーチャーされる注目のビートメーカーだ。本作は、彼がこれまでアナログでリリースしたシングルやEPから選りすぐった楽曲をコンパイルしたもの。Free The Robotsを一躍有名にした必殺ピアノ・ジャズ・ブレイク・チューン「Jazzhole」や、フリー・ソウル〜アプレミディ・シリーズで知られる音楽プロデューサー、橋本徹氏監修選曲コンピ『メロウ・ビーツ』第3弾にも収録された「Session 2」を含め、木琴やマリンバをフィーチャーしたラウンジ・トラック、エレピ・ループを使用したスペーシー・トラック、DJシャドウを彷彿とさせるドラム・ブレイクスなど、ジャジー・ブレイクに留まらない様々なカラーの楽曲を収録。初CD化音源を多数含む、最高の日本デビュー作に仕上がった。
Free the Robotsのプレイは、まるで綱辺り芸のようだ。あらゆるトラックにおいて、ブレイクビーツ、サイケデリア、ヒップ・ホップ、エレクトロニックを調和させ、素晴らしい芸当を見せてくれる。それが、まるで何でもないことのように。