From Liner Notes 虫の音からスタートするアルバムは、続く3つのトラックを力強くも慎ましやかで端正なビートで鳴らし外の空気を充分に取り込むと、やがて緩やかにレイドバックしていくビート、そしてジョシュの良き理解者であるジェフ・パーカーのギターとジェイソン・アダシヴィッチ(エクスプローディング・スター・オーケストラ)のヴィブラフォンが絡みながらベーシストとしてのジョシュの顔が覗く展開あたりから、グルーヴィーさは保ちながらも、全体は室内楽的な響きを帯びてくる。(中略) パーソナルな感覚を静かにミニマルに刻むことと、エモーショナルな躍動感を伝えることの間で、ビートを自在に操ってみせようとする『ウエスト・サイド・キャビン』の世界は、ジョシュであるからこそ成し得た表現であると改めて思う。
(原雅明氏によるライナー・ノーツより抜粋)
Track List
01 Outside
02 Twospace
03 Soot
04 Look At Your Left Hand If Dreaming
05 Days Of Awe
06 Halfsies
07 Ekeke
08 Piper
09 Luck
10 What If Your Town Was Overun
サム・プレコップ、ザ・ルーツなど、様々なバンドに参加してきたジョシュア・エイブラムス。タウン・アンド・カントリーのメンバーとしても活動する彼は、現在の音楽シーンに燦然たる足跡を残してきたアーティストのひとり。リマインダーは、そのジョシュによる新しいヒップホップ/ブレイク・ビーツ・ユニット。タイヨンダイ・ブラクストン(バトルス)らをゲストに迎えた本作。真のジャズの素養によって生み出された“本物”のグルーヴが、ここに詰っている。
From Liner Notes どのトラックを取っても、豊かで斬新なアイデアを緻密で冴えまくったプロダクションで料理した、聴きどころ満載の作品となっている。このアルバムは、ジョシュ・エイブラムスのこれまでの音楽を一切知らない人が耳にしたとしても、才能溢れる新人サウンド・クリエイターのめざましいデビュー作として受け取られることだろう。ひょっとすると、リマインダーは彼の今後の運命を変えることになるかもしれないとさえ僕は思う。
(佐々木敦氏によるライナー・ノーツより抜粋)
Track List
01 New Spells
02 On Rooftops
03 Of Light
04 Tranqui
05 Leave What You Came With
06 Pinheiros Message
07 Telepathic Part I
08 Spectral Robbery
09 Ten Paces
10 As Its Falling
11 Now I Disappear
12 Terradactyl Town
13 Dri
14 Untitled [bonus track]